Classici giapponesi con furigana
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げんだいてつがくこうわ
現代哲学講話
戸坂 潤
Leggi 現代哲学講話 (げんだいてつがくこうわ) di 戸坂 潤 (とさかじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 268.337 caratteri · 522 schermate
博士は決して実践的な性格の主ではないようだ、それにも拘らず至極顕著な道徳家なのである。博士の(少なくとも外部に現われた)言動には、本能から来るような神秘性や直接さは少しもない、すべてが反省され媒介されてしか現われて来ないように思われる。恐らく絶対者はあまりに精緻に過ぎたこの頭脳を罰するために、反省というプルガトリオを設計したのかも知れない。そこで博士はこの反省の煉獄を抜け出すために、反省の煩わしさを断ち切ったスガスガしい直観界をあこがれる、絶対者は博士の願望の対象なのである。だからして博士の要求は今云ったその宿命にも拘らず、却って神秘性と直接性とに向かって集中されざるを得ない。博士は道徳的反省を抜け出すことが出来ないが故にこそ、絶対者の形而上学を求めなければならない、それが博士の性格的運命だ。
博士という個人に就いて性格論や人間論を云々することは、礼を失する外に多分あまり意味がないだろうが、問題は個人のこうした個性が、超個人的な歴史的社会的な様々の形式の観念体系と、どうディスチャージするかである。併し今云った性格上の動機は、以下、少なくとも田辺哲学の内部的な論理構造の要領をつまみ出すのに有効だと信じる。