Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
自分で自分の中の女なるものに向って換骨脱胎の手術を施して、もはや自分の理想通りのもの、弱からず、恥かしめられず、強健な精神肉体を贏ち得たつもりでいた私、人格転換の外科医を以って自任していたその私にも見落しがありました。手術残しの個所がありました。
おや随分遅くなりましたね、今夜はお話をこのくらいにして寝ましょう。」
第二日、第二夜。
きょうは矢張り弁当持参で宿の主に案内され小沼を見物に行きました。案内の主は、私たちに、「なぜもう少し早く、スキー、スケートの季節に来なさらなかったか、でなければ、もう少し遅く、躑躅の季節に来なさるとよかったのに、案内するというても今は何も愛想になる景物がない」と愚痴たら/\です。従って差し示す指尖も力なく、こゝらが春ならば鈴蘭が摘めるのにとか、夏ならば珍らしい虫取り菫があるのだがと、多くそういった追懐めいた句調になり勝ちです。
山一つ南へ越えました。夏秋ならば放牧の牛が一ぱいで、お嬢さんは恐がりなさるだろうと宿の主が言う峡に囲まれた平な原をしばらく歩いて行きますと、小沼に着きました。大沼の三分の一ほどの湖ですが、まわりは直ぐ山が匍い立ち、鉛色の水の面に白樺の老い晒した幹が白く抜けて、蛇骨のように見えます。