Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
「でも、あんたはお初にお目にかゝる娘さんかも知れないわね」
とも言いました。
わたくしは何か心の記念のように渚の草の葉を毟り、流れに一葉舟を泛べてからまた小丘の上へ登って行きました。啓司はそこでなお待っていて呉れました。
わたくしが話す乞食の生活の経験、啓司が話す勉強生活の齟齬の経験、何の種類にしろ女が一たんおのれの偽装を剥がれたと思う男には、もはや心置きなく又、逃さじと心を相手に身を捨てゝ心を通わして行くものであります。そうされて憎く思う男はまあ少いでございましょう。私たちの話はかなりしんみりしながら弾みました。
「僕の今までのすべての失敗の原因は、合理性なるものを人間のいのちに結び付けなかったことだ」
「それ/\その理窟がすでに合理性をいのちに結び付けてない証拠じゃないの」
「違いない。じゃどうすりゃいゝんだ」
「しらふで夢中になれたらいゝわ」
「ふーむ。君を花田はウール・ムッター(根の母)の性がある女だといったが、体験とカンでそんなことも判るんだな」
昼近くなって陽がかん/\照り亘って来ます。くの字に曲って来て、お秀の貸船屋の前の淵に突当った水は、その反動でタガメの住む対岸の毘沙門堂の洲を作り、またこちらの岸にうち当てゝ象の鼻の瀞となっています。