Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate

Aozora Bunko

それで、商売女に結婚後のわたしを穢されたということはかの女の潔癖症がわたしを良人としてこれから肉体上ばかりでなく精神上の伴侶とすることを拒んだ。わたしは充分謝罪の責任を感じている。かの女が蘇ってさえ呉れるのならどんな注文にも嵌ろう。

かの女はまた言った。「いくら色気抜きの兄さんでも、あたしは兄さんが他の女にとられるのを見ちゃいられないわ。だから済まないが身状だけは正しくしといてね。その代りあたしも身状は正しくしとくから」

わたしはこれも承知した上、かの女自身の誓いをも信じた。

蝶子、かくてわたしは、さよう、おまえが物ごころつく時分から今の娘になるまでぐらいの歳月の間を、絶対に異性の肌には触れなかった。

蝶子、こればかりでなくわたしという男は花柳界に人となり、芸人の癖に身状の上の女の印跡は案外、寥々たるものなのだ。わたしがもし自分のゲシュレヒツ・レーベンを書いて見たら恐らく相手の異性の数は当時の地方のその点放埒にされている青年よりずっと少ないかも知れない。外部からの理由としては直ちに例の芸人の躾けへ持って行けるが、内部的にはわたし自身の性格に帰する。