Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate

Aozora Bunko

この声の耳触りはわたしの永年世俗に従うための克己努力によって殻に殻を重ねてしまった松株のような心に容易く浸透してわたし自身の中なる本質のナイーヴなものをわたし自身に気付かせる。

おまえの姿は可憐にも瑞々しく盛上っている。そしてどのように置き代えてもちゃんとして格式の見える身体の据りに躾けで鍛えられて来たわたしの趣味の嗜慾は礼拝歓喜する。

おまえの容貌は純真の美そのものであると共に家附の娘のウール・ムッター(根の母)の格が豊かにしっかりした顎の辺の肉附に偲ばれる。わたしに何か言われて詩を想うように嬉しそうな眼で上眼遣いに考える。それは夢の国に通ずる。

これ等はみな、わたしの方がおまえに索かれる魅点ばかりを述べたものだ。ところでわたしがおまえに与える魅点の番である。

おゝ、憐れなるアドルフ・マンジュウよ。こゝへ来て、わたしの口は凋む。わたしは蝶子、おまえに恋を語り出たとき、自分の年齢の事も言わなかったし、わたしの容貌のことも言わない。わたしが唯一の頼みとするところは、お艶が死んで、鋭い丸鑿のような痛苦に抉られて一たん絶息した想いを潜ったのち、心の底から新鮮な若さの木地が見え出した意外な事実と、お艶がさすがわたしの永年のおじさん役の忠勤を賞でゝ、この世では使い剰りの青春をたっぷりわたしに呉れて行ったような気持