Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いなかのおかあさん

田舎のお母さん

小川 未明

Leggi 田舎のお母さん (いなかのおかあさん) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 2201 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

奉公をしているおみつのところへ、田舎の母親から小包がまいりました。あけてみると、着物がはいっていました。そして、母親からの手紙には、

「さぞ、おまえも大きくなったであろう。そのつもりでぬったが、からだによくあうかどうかわかりません。とどいたら、着てみてください。もしあわないようでしたら、夜分でもひまのときに、なおして着てください。」と、書いてありました。

おみつは自分のへやにはいって、お母さんからおくってきた着物をきてみました。田舎にいるときには、お正月になってもこんな着物をきたことがなかったと思いました。自分だけでなく、村でもこんな美しい着物をきる娘は、なかったのであります。

彼女は、しばらく自分のすがたに見とれていました。ちょうどそこへ、坊ちゃんが外からたこをとりにはいってきて、おみつのようすを見たので、

「みつ、それを着ると、なんだか田舎の子みたいになるよ。」といって、笑いました。

おみつも、田舎では美しいのであろうけれど、都ではみんながもっと美しい着物を着ているから、あるいはそう見えるかもしれないと思うと、急にはずかしくなって、

「なぜ、お母さんはもっとはでなのをおくってくだきらなかったのだろう? わざわざおくってくださらずとも、自分がすきなのをこちらでこしらえればよかったのに……。