Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こうしゅうちんぶたい
甲州鎮撫隊
国枝 史郎
Leggi 甲州鎮撫隊 (こうしゅうちんぶたい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.891 caratteri · 28 schermate
そうして懸賞の金は山分けにしようじゃアないか」
憎くない婦からのこの仕向けであった。四十五歳の、分別のある嘉十郎ではあったが、
「そりゃアお前がその気なら……」
「委せておくれかえ。それじゃア妾は今夜沖田さんを、こんな塩梅に……」
と、右の手を懐中へ入れ、いつも持っている匕首を抜き
「グッと一突きに!」
と嘉十郎の脾腹へ突込み……
「わッ」
「殺すのさ!」
と、嘉十郎を蹴仆し、地面をノタウツのを足で抑え、止めを刺し、
「厭だよ、血だらけになったよ。これじゃア総司さんの側へ行けやアしない」
と呟いたが、庭へ駆込むと、池の端へ行き、手足を洗出した。途端に滝の中から腕が現われ、グッとお力の腕を掴み、
「矢張りお前も然うだったのか。お力坊、眼が高いなア」
と、水を分けて、留吉が、姿を現わした。
「只者じゃアねえと思ったが、矢っ張り滝壺の中の小判を狙っていたのかい。俺も然うさ。植甚へ住込んだのも、植甚は大金持、そればかりでなく、徳川様のお歴々にご贔屓を受け、松本良順なんていう御殿医にまで、お引立てを受けていて、然ういう人達の金を預って隠しているという噂、ようしきた、そいつを盗み出してやろうとの目算からだったが、植甚の爺、うまい所へ隠したものよ、滝のかかっている岩組の背後を洞にこしらえ、そこへ隠して置くんだからなア。