Classici giapponesi con furigana
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うみがめ
異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二
岡本 綺堂
Leggi 異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二 (うみがめ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.507 caratteri · 291 schermate
すると、それから三日を過ぎないうちに、その侍は不意に死んでしまった。あとで聞くと、その家は不思議な家筋で、自分で自分のすがたを見るときは死ぬと言い伝えられている。現になにがしの父という人も、自分のすがたを見てから二、三日の後に死んだそうだと書いてある。
わたしはそれを読んだときに、この世の中にそんなことのあろう道理がない。これは何か支那の離魂病の話でも書き直したものであろうと思っていたが、今度の西岡の一件もややそれに似かよっている。奥州咄の方では自分で自分のすがたを見たのであるが、今度のは兄が妹の姿をみたのである。しかも一度ならず二度も三度も見たばかりか、なんの係合いもない奉公人や隣り屋敷の者までがその姿を見たというのであるから、なおさら不思議な話ではないか。西岡の家にも何かそんな言い伝えでもあるかな。」
「いや、知りません。誰からもそんな話を聞いたことはございません。」と、西岡は答えた。
なるほど、その奥州咄にあるように、自分が自分のすがたを見るときは死ぬというような不思議な例があるならば、西岡の場合にもそれが当てはまらないこともない。人間の死ぬ前には、その魂がぬけ出してさまよい歩くとでもいうのかも知れないと、叔父は思った。