Classici giapponesi con furigana
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はっくつしたびじょ
発掘した美女
Leggi 発掘した美女 (はっくつしたびじょ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.882 caratteri · 29 schermate
まだ村人も底をきわめた者がないというホラ穴である。ようやく腹這いになってくぐりぬけると、暗黒の広間へでる。そこを登って行くと、だんだんせまく、廊下のようになり、また腹這いになってくぐることになる。その向うはまた広間らしく、水の流れの音がきこえるが、二十三貫五百の巨体はここをくぐることができないのである。
「もう、ちょッと行ってみたいわ。行っていいこと」
「行ってらッしゃい」
梅玉堂を暗黒の廊下に置き残し、お握りジイサンと初音サンは懐中電燈をたよりに石の彼方の広間へと消えこんだ。梅玉堂は完全なる暗黒世界でまたしても幻想に悩まされた。彼女の懐中電燈の電池がつきて、道を失って戻れなくなるのではないか。そのときは自分はこのままこの場所でミイラになろうと考えた。しかし、次第に腹が減ってきたりしたときに、あくまでここに踏みとどまってミイラになる覚悟があるかということを疑った。二十三貫五百の巨体が息をひきとってミイラになるまでには少くとも二ヵ月ぐらいは虫の息でいなければならないだろう。辛いことだと考えた。初音サンには悪いけれども、ここでミイラになれそうもないというのが悲しい幻想の結論であった。