Classici giapponesi con furigana
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しろいあさ
白い朝
豊島 与志雄
Leggi 白い朝 (しろいあさ) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.920 caratteri · 35 schermate
それから黙ったまま、何の話もせず、眉根を心持ちよせて、駒井さんや正夫や女中の方をじろじろ見ています。
いつものおっとりした芝田さんとは、少しちがっています。その半白の濃い髪と、肉附の多い口元が、人を威圧するようです。
「康平の奴、ひどいことを云いやがって、ひとを動物的だと……。」そう呟いて、うふふと含み笑いをしています。
ほんとに酔ってるのでしょうか。
その時、女中が、お召物がぬれていますからおかえなすっては、と注意をすると、芝田さんは返事はせず、でも素直に、次の室に立っていきました。
駒井さんはじっと、石のように坐ったきりです。
正夫は立上って、庭に出て、大きく息をしました。豪雨の後のまっ暗な空が、ひどく深々と思われます。
「正夫君、芝田さんは少しへんだろう。」
まっ暗な中から声がしました。チビの奴です。
「知らないよ。」と正夫は云いました。
「知らないというのは、知ってる証拠か。」
「ばか。」
「僕にもどうやら、手におえなくなってきた。すっかり見当ちがいだ。」
「いつもちがってるじゃないか。」
「そうでもないさ。隠しておいたが、どうだい、すっかり話してやろうか。