Classici giapponesi con furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Leggi 白髪小僧 (しらがこぞう) di 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.770 caratteri · 194 schermate
十一 金銀の舟
香潮は浅ましい姿になって、不思議に生命を長らえまして、一度は人々の前に姿を見せましたが、憐れや化物と間違えられて、そのまま又、湖の波の間に沈んでしまいました。美留藻も最初から湖に沈んだまま姿を見せませぬ。とうとう二人共死んだ事に定まりましたから、人々は泣く泣く船を陸の方へ漕ぎ返しました。二人の形見の鏡を載せて、漕いで行く二人の両親の心地はどんなでしたろう。又彼の鏡を車に載せて、都へ送る両方の村人の思いはどんなでしたろう。やがて藍丸の都の王様の御殿へ着いて、御殿の大広間で皆が王様にお目通りを許されて、この鏡を取った前後のお話しを申し上げた時、この珍らしい鏡というものを拝見に来ていた、沢山の貴い人々の内で、泣かぬ者は一人もありませんでした。そうして両方の村の人達には、王様から沢山の御褒美を下さるし、又香潮と美留藻の両親には、約束通り金の船と銀の舟を一艘宛賜わってお帰しになりましたが、二人の親達はもしも今二人が無事に生きていて、この金銀の船を見たならば、どんなにか嬉しかろうと云って歎きました。
藍丸王はこのお目見得が済むと、直ぐに紅木大臣を呼んで二つの事を申し付けました。