Classici giapponesi con furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Leggi 盲目物語 (もうもくものがたり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.341 caratteri · 148 schermate
どのよりの御かえしには、おいえ重代の備前かねみつ、定家卿の藤川にてあそばされました近江名所づくしの歌書、そのほかつきげの駒、おうみ綿などけっこうなしな/″\をとゝのえられ、お供のかた/″\にも御めい/\へあらみの太刀やわきざしをおくられました。またおくがたも久々にておん兄ぎみに御たいめんのため小谷よりおこしなされましたので、のぶなが公のおんよろこびひとかたならず、あさいどのゝ老臣がたを御前へおめしになりまして、みな/\きかれよ、その方どもの主人びぜんのかみが斯くそれがしの聟になるうえは、にほんこくちゅうは両家の旗になびくであろう、さればそのつもりでずいぶん粉骨をぬきんでゝくれたら、きっとおの/\を大名にとりたてゝつかわすぞと仰せられ、ひねもす御しゅえんがござりまして、夜は御きょうだい三人にてむつまじくおくのまへおん入りあそばし、ひきつゞいて十日あまりも御たいりゅうなされました。そのあいだの御ちそうには、さわ山の浦に大あみをおろしまして、鯉やら、ふなやら、湖水のうおを数しれずとってさしあげましたところ、これもこと/″\く御意にかない、美濃のくにではとても見られぬ