Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ

省線電車の射撃手

海野 十三

Leggi 省線電車の射撃手 (しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.355 caratteri · 45 schermate

Aozora Bunko

「ええ、どうしてです。私のベッドに、独り寝ます。妻は、まだありません」

「誰か、当夜ベッドに寝ていられてのを証明する人がありますか」

「ありますまい」

「十時半頃、何か銃声みたいなものをお聞きになりませんでしたか」

「いいえ。寝ていましたので」

「御商売は?」

「JOAKの技術部に勤めてます」

「JOAK! アノ放送局の技師ですか」大江山警部の顔面筋肉がピクリと動いた。

「そうです、どうかしましたか」

「『ラジオの日本』という雑誌を御存知ですか」

「無論知っています」

「貴方のお名前は光吉ですか」

「光吉です」

「大磯に別荘をお持ちですかな」

「いいえ」

「だれかに恨みをうけていらっしゃいませんか」

「いいえ、ちっとも」

「邸内に悪漢が忍び入ったような形跡はなかったですか」

「一向にききません」

大江山警部は、さっぱり当りのない愚問に、自ら嫌気がさして、鳥渡押し黙った。

「省線電車の殺人犯人は、まだ見当がつかないのですか」と反対に笹木光吉が口を切った。

「まだつきません」と警部は、ウッカリ返事をしてしまった。

「銃丸は車内で射ったものですか、それとも車外から射ちこんだものなんですか」

「……」