Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まゆかくしのれい

眉かくしの霊

泉 鏡花

Leggi 眉かくしの霊 (まゆかくしのれい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.284 caratteri · 51 schermate

Aozora Bunko

て、すっくりと立ち上がったという、自然、目の下の峰よりも高い処で、霧の中から綺麗な首が。」

「いや、旦那さん。」

「話は拙くっても、何となく不気味だね。その口が血だらけなんだ。」

「いや、いかにも。」

「ああ、よく無事だったな、と私が言うと、どうして? と訊くから、そういうのが、慌てる銃猟家だの、魔のさした猟師に、峰越しの笹原から狙い撃ちに二つ弾丸を食らうんです。……場所と言い……時刻と言い……昔から、夜待ち、あけ方の鳥あみには、魔がさして、怪しいことがあると言うが、まったくそれは魔がさしたんだ。だって、覿面に綺麗な鬼になったじゃあないか。……どうせそうよ、……私は鬼よ。――でも人に食われる方の……なぞと言いながら、でも可恐いわね、ぞっとする。と、また口を手巾で圧えていたのさ。」

「ふーん。」と料理番は、我を忘れて沈んだ声して、

「ええ。旦那、へい、どうも、いや、全く。――実際、危のうございますな。――そういう場合には、きっと怪我があるんでして……よく、その姐さんは御無事でした。この贄川の川上、御嶽口。美濃寄りの峡は、よけいに取れますが、その方の場所はどこでございますか存じません――芸妓衆は東京のどちらの方で。