Classici giapponesi con furigana
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しんじゅとうのひみつ
真珠塔の秘密
甲賀 三郎
Leggi 真珠塔の秘密 (しんじゅとうのひみつ) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7661 caratteri · 16 schermate
「不思議な事件ですからなあ、あの外国人や花野さんが関係して居るんでしょうか」彼は聞いた。
「それは多分関係はないでしょう」
「どうして分りましたか」彼は意外と云う風に少し声を高めた。
「イヤ、多分真物とスリ替える目的で、模造品を註文したのではなかろうかと思うのです」
七時に近いても友は帰って来なかった。佐瀬が暇を告げようとした時に、電話の呼鈴が激しく鳴った。私は急いで受話機を取り上げると、橋本の声で、佐瀬君を待たして御気の毒であったが、実はもう御帰りかと思って、御宅の方へ伺った所で、塔の問題に少し当りがついたから、皆さんに御話したいから、すぐに二人で来て呉れと云うのであった。
佐瀬の宅は築地橋に近い河岸沿いの宅で、通されたのは西洋館の広々とした応接室、飾のついた電燈が皎々と、四辺の贅沢な調度品を照らして居た。部屋の中には何時の間にか呼んだと見えて、下村商会主も高田警部の顔も見えた。
「佐瀬さん失礼いたしました」一同席が極まると橋本は口を切った。「殊に御許しもなく皆さんを御呼びしたのを悪しからず。実は真珠塔の隠されて居る所が分りましたので」
「どこですか」商会主と技師とそうして私が殆ど同時に叫んだ。