Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かみのごとくよわし

神の如く弱し

菊池 寛

Leggi 神の如く弱し (かみのごとくよわし) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.929 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

細木などの苦言を受けて、全く悄気て居た河野には同情した雄吉も、こうなっては少しの好意も残って居なかった。彼のやり方を詰責する手紙を送ってやろう。その為に河野との友情が害われても仕方がない。何うせこんな調子で、推移して行けば、早かれ遅かれ、おしまいには破れてしまうのだからと思った。

が、雄吉がそうした手紙を書こうと思って居た時であった。雄吉は、河野から、こんなハガキを受け取った。

○○座の一行と川越に来て居る。今日一座の者と一緒に町廻りをした。ふと、振り返って見ると、僕の乗って居る車にも、河野秀一と云う旗が立って居るのには駭いた。

と云う簡単な文句が、書いてあった。雄吉は、之を見た時、『河野らしい反抗だな。』と思った。

『君達が、忠告すればするほど、ダラシなくなってやるのだ。田舎の役者と一緒に町廻りなどをすれば、君達は又鹿爪らしく非難する事だろうよ。』と云ったような河野の棄鉢的な反抗が、マザマザと見え透いて居るように思われた。雄吉は、河野の気持が、こんなにこじれてしまって居る以上、詰問などをしても、甲斐がないことだと思った。その儘に思い止まることにしてしまった。