Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かみがみのびしょう

神神の微笑

芥川 竜之介

Leggi 神神の微笑 (かみがみのびしょう) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9156 caratteri · 19 schermate

Aozora Bunko

つまり私が申上げたいのは、泥烏須のようにこの国に来ても、勝つものはないと云う事なのです。」

「まあ、御待ちなさい。御前さんはそう云われるが、――」

オルガンティノは口を挟んだ。

「今日などは侍が二三人、一度に御教に帰依しましたよ。」

「それは何人でも帰依するでしょう。ただ帰依したと云う事だけならば、この国の土人は大部分悉達多の教えに帰依しています。しかし我々の力と云うのは、破壊する力ではありません。造り変える力なのです。」

老人は薔薇の花を投げた。花は手を離れたと思うと、たちまち夕明りに消えてしまった。

「なるほど造り変える力ですか? しかしそれはお前さんたちに、限った事ではないでしょう。どこの国でも、――たとえば希臘の神々と云われた、あの国にいる悪魔でも、――」

「大いなるパンは死にました。いや、パンもいつかはまたよみ返るかも知れません。しかし我々はこの通り、未だに生きているのです。」

オルガンティノは珍しそうに、老人の顔へ横眼を使った。

「お前さんはパンを知っているのですか?」

「何、西国の大名の子たちが、西洋から持って帰ったと云う、横文字の本にあったのです。