Classici giapponesi con furigana
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しゅうさいようしかがみ
秀才養子鑑
佐々木 邦
Leggi 秀才養子鑑 (しゅうさいようしかがみ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.837 caratteri · 32 schermate
一理だなんて」
「結構です。共鳴します」
「一方女房の方には財力があります。養子女婿の縁組は優秀な頭と有効な資力を結合するんですから、取りも直さず、人類を向上させる優生運動の一種です」
「本当です」
「この意味から僕は女婿たることを絶大の名誉と考えて、橘会の会長をやっています。五月まつ花たちばなの香をかげば、昔の人の袖の香ぞする。これが橘会袖の香組の名称のよって来る所以です」
「何ういう意味ですか? その歌は」
「颯爽たる秀才の面影を伝えたものでしょう。但し才子多病、死んでしまったんですね。昔の人の袖の香ぞするとありますから」
「死んじゃ困りますね」
「しかし死ぬほどの秀才でもないでしょう、お互は」
「成程。安心しました」
「ハッハヽヽ」
「それじゃ僕も悲観することはありません」
「何を悲観するんですか?」
「養子だから時々恥かしいと思うこともあるんです」
「馬鹿な。囚われていちゃ駄目ですよ。養子女婿は今言う通り、優秀だから懇望されたんですから、寧ろ誇りとして大きな顔をしているのが本当です」
と井上君がふん反り返って見せた時、夫人が現れた。
「家内です。雪子さんと申します。これは今度東京からお出になった小室君です」