Classici giapponesi con furigana
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しほんたいへいき
私本太平記(五)
吉川 英治
Leggi 私本太平記(五) (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 252.330 caratteri · 505 schermate
南の左近将監にも諮って、のちほど解かせる。かならず解かせよう。暫時、待たれよ」
言いすてて、仲時は庁へ走り戻って来た。ときに早や白々明けの下で、南の左近将監時益以下は、庁の大庭で朝の兵糧をとっていた。
仲時は、彼との立話で、吐雲斎の言った一策について協議した。そして時益も同意のもとに、すぐその足で、六波羅北殿の方へ、わき目もふらず駈けて行った。
そこの一郭には、三月十二日の合戦いらい、北条氏の奉ずる光厳天皇をはじめ、以下の公卿百官が、こぞって避難してきたため、大内の皇居はいまや、そのままここに移された恰好だった。
さはいえ、新帝のほかにも、父の後伏見法皇、叔父の花園上皇、東宮、皇后、梶井ノ二品親王(光厳の弟)までも、みなお一つにここへ難をのがれ、むかし平家一門が栄えたあとの法領寺殿や池殿、北御所などに御簾を分けておられたのである。そのそれぞれには、侍く上達部があり、お末の小女房だの六位ノ蔵人たちもいることなので、仮の宮苑とはいいながら、その優雅も麗わしさも、あわれ嵐に打たれたものでしかなく、あるまじき、ごッた返しの宮居を描いていたのであった。
後醍醐の軍勢が来る!