Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あきぞらはれて

秋空晴れて

吉田 甲子太郎

Leggi 秋空晴れて (あきぞらはれて) di 吉田 甲子太郎 (よしだきねたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9291 caratteri · 19 schermate

Aozora Bunko

吊った鎖が外れた途端、今斜にぶら下っているあの梁が、その職人の跨がっている梁に衝突したのだ。あのガーンという恐しい音響は、その時一男の耳を撃ったのであった。亀の子のように空中で首を振っているあの大きな梁が、彼の乗っている梁にもう一度ゴツンとでも触れて見ろ! 一男は目をつぶった。

五

だが、岸本監督はさすがに落ちつきをとり戻して、機敏に頭を働かせていた。今こそ一男を使う時だ! 大人がのればあの梁は落ちる。だが子供なら……そうだ、一男なら大丈夫だ。

「君、怪我人を助けに行ってくれ。頼む!」

その言葉より早く、一男の靴が飛んだ。監督は輪にした綱を彼の首にかけた。最初に太いのを、次に細いのを。

「いいか、さきに、怪我人を梁へしばりつけるんだ。それからあのふらふらしている鉄材に太い方の綱をかけて来い。落ちついてやれ。踏み外したらおしまいだぞ。あわてるなよ」

一男は、上を睨みながら岸本監督の言葉を聞いていた。分かった。あそこでああして、ここでこうして――彼は仕事の手順を、もう一度自分で腹へたたみ込んだ。深く息をのみ込んで、ぐっと胸を張った。よし! 彼は下っているロープに飛びついた。