Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あきかぜ

秋風

宮本 百合子

Leggi 秋風 (あきかぜ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2277 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

すぐやめて仕舞う。

西洋葵に水をやって、コスモスの咲き切ったのを少し切る。

花弁のかげに青虫がたかって居た。

気味が悪いから鶏に投げてやると黄いコーチンが一口でたべて仕舞う。

又する事がなくなると、気がイライラして来る。

隣りの子供が三人大立廻りをして声をそろえて泣き出す。

私も一緒にああやって泣きたい。

声を出そうかと思って口をあく、――あきは開いても、

何ぼ何でも、

と思うと出かけた声も喉深くひっ込んで仕舞う。

風がサアーッと吹くとブルブルッと身ぶるいの出るほど寒い。熱が出ると悪いと思って家へ入る。

それでもまだ寒い。

かんしゃくが起る。

秋風が身にしみる。「ああああ夜になるのかなあ」と思うと急にあたりに気を配る――午後六時。