Classici giapponesi con furigana
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いねのいちにち
稲の一日
中谷 宇吉郎
Leggi 稲の一日 (いねのいちにち) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.013 caratteri · 20 schermate
人工米は人造米ではないので、これは本当の米である。しかしいよいよ人工米が出廻って来ると、いろいろ贅沢を言う連中も出てくるであろう。「やはり天然米の方がいいね、味に風格があるよ」などと言う先生方もあることであろう。もっとも私も出来ることならば、柿の葉の粉をまぶした人工米よりも、真白な天然米の海苔茶漬の方が有難いから、そういう人たちを非難するわけではない。
(昭和二十一年四月)
付記
この実験を実際にやってみたところ、第一回の試験では、七十五日で盃に一杯くらいの米がとれた。小さいブリキ筒の中に、籾を三粒まいてやった試験である。恆温箱は、前に他の実験に使った木製のものを利用した。調節装置、自動装置、すべてH助教授の手製である。本当は六十日で作りたかったのであるが、七十五日かかっても、とにかく米がとれたので、一寸面白かった。H君は「このお米はどうしましょうか」という。「今に博物館におさめてくれと言ってくるから、大切に試験管の中に入れて、封をしておいてくれ給え」と言っておいた。
第二回の実験は、途中で停電があって、駄目になってしまった。正直なもので、生長曲線が、停電のところで一寸止まったら、あとはどうしても恢復しない。