Classici giapponesi con furigana
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
Leggi 空中征服 (くうちゅうせいふく) di 賀川 豊彦 (かがわとよひこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.687 caratteri · 215 schermate
心配はご無用です。勝手にきめて、勝手に騒いでおるのですから捨てておきなさい」
そう言われてみると、魚類の繁殖法は片恋でちっとも差支ないことがわかった。
で、彼は黙って立っていた。
鰌夫妻は娘と三人で何か呪文のようなものをとなえていた。そして大声で言うた。
「もう、結婚式はすみました。どうか、お客様として、私の宅へお出で下さりとう存じます」
市長は、何が何だか、さっぱり、見当が、つかないので、黙って、立って、見ると、蟹は眼をむいて、鰌を睨みつけた。
「この二木足の動物は、我らの共有物だ! おまえ一人の所有物ではない」
そう言うて、蟹は二本の足で市長を抱きしめた。
それには〈めだか〉が反対した。
「この人は、私がここに連れて来たのです。私のお客様です。私の宅へ連れて帰るのが至当です」
蟹は大きな鋏を振立てて叫んだ。
「何を言うか? 馬鹿者、彼を一人で所有することは出来ないのだ。彼は社会全体に属するものだ! 」
〈めだか〉は敗けておらない。
「社会全体に属することは結局は、誰にも属さないということになるではありませんか。彼を饗応するのは誰ですか? あなたたちは共産主義を主張しても、取り込む時だけの共産主義で、かつて人に与えたことのない共産主義じゃありませんか! 私はそんな共産主義には賛成しません。