Classici giapponesi con furigana
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
Leggi 空中征服 (くうちゅうせいふく) di 賀川 豊彦 (かがわとよひこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.687 caratteri · 215 schermate
こう言うて降壇してしまった。
「議長質問」と呼声高く立ち上ったのは安治川舟三という石炭商であった。
「これは、私の立場から申しますとまことに変なように聞えますよってに、私はこの席ではせいぜい慎しんでおろうと思うておりましたのやけれども、もう辛抱が出来なくなりましたよってに申しますが、煙筒がなくなったら私ら石炭商をどうして、おくれなはるのや、それが聞きとうおます」
この男は「兎」という別名のついた男で、耳が他人の人々と違ってよほど大きく頭の横から長く突出ておるので市会でも有名である。
兎が立ち上ると、すぐ狸が立ち上った。狸は大坂曳船会社の社長で実名を桜島安五郎と言う。狸と言われる理由は二枚舌文部大臣中橋徳五郎の真似をして、狸の焼物を幾百となく自宅の床の間に飾っているからである。
「私も、その点をさっきから疑問にしていたのでおます。煙筒をいったいにやめるとするといったい船の煙筒もいけまへんのやろな? 」
「そうだ、そうだ」
と梅田が答えた。
「そんなら、いったい機械は何で動かしますのや」
「我らは石炭を使用しないで機械を回すことは出来ないのであります」
船場は立上って言うた。