Classici giapponesi con furigana
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くうしゅうけいほう
空襲警報
海野 十三
Leggi 空襲警報 (くうしゅうけいほう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.838 caratteri · 92 schermate
ああ、ついにS国の日本空襲部隊は、わが防衛軍のため全滅されてしまったのだ。
しかも、空襲の損害は意外に小さいものだという。これを聞いたら、敵国の将兵は口惜し涙にくれるだろう。
それだのに、これは何ということだ……かの自動車に乗って、怪しいことをいいふらしてゆく背広男!
「おお、旗男君。生きていたね」
突然に、旗男の肩を叩いたのは、自転車にのって、坂を駈けおりて来た少年――鍛冶屋の大将の子、兼吉だった。
「ああ、兼ちゃん。君が見えないので、どうしたのかと思っていた」
「あッはッはッ。姉さんが中央電話局から帰って来ないので、心配だから行ってみたんだよ」
「どうだったい……無事だったかい」
「ウン。無事だった。五十人の交換手が、みんな死ぬ覚悟で交換台を守っていたよ。警報の連絡に大手柄をたてたんだとさ。姉さんなんか、大した元気だった」
旗男は一瞬間、直江津の姉たちの安危を思った。焼崩れる家の下敷になったような気がするが、助ったろうか、それとも……。いや、今はそんなことを考えている時ではない! 眼前に、大変な流言を吐いている国賊がいるのだ!
「ねえ兼ちゃん。向こうで皆を集めてしゃべっている背広男がいるだろう。