Classici giapponesi con furigana
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たけのさとびと
竹乃里人
伊藤 左千夫
Leggi 竹乃里人 (たけのさとびと) di 伊藤 左千夫 (いとうさちお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.338 caratteri · 29 schermate
訳ではなかったが、世間普通の茶人という奴が、実に馬鹿らしく形式だった厭味なものであるので、吾輩の抹茶についても時折嘲笑的痛罵を頂戴したことがあったのである、だがそれもやはり酒のような筆法で、吾輩が非常に茶を好むというところから、抹茶の器具が一通り備られてあった、吾輩が数年の間に幾百回と通った内に、ただの一回でもこの抹茶の設備と抹茶的菓子の用意とが欠けたことがないのである、
明治三十三年の夏、長塚君と日光まで滝見の旅行をやった時に、帰りは例の通り田端でおりて根岸へ寄った、いろいろ話し込でいる内に、やがて母堂には抹茶の小鑵を盆へ載せて出された、先生は笑いながら君が非常に茶に渇していると思って、大いそぎに神田まで人をやって買わしたのだマア一ぷくやりたまえとあった、予はそれは先生恐れ入ましたなア、実は私は一日の旅でも茶を持って出るのですから、二晩とまり三日の旅ですもの、チャンと用意して参りました、まだ少し残っていますどうも恐れ入りましたなアというと、さすがに茶人だ僕はまた君が三日も茶を飲まないではすこぶる茶に渇してることと思ってから買わしたがそうであったかと大に笑った。