Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わらうおしおんな

笑う唖女

夢野 久作

Leggi 笑う唖女 (わらうおしおんな) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.719 caratteri · 31 schermate

Aozora Bunko

たとか……やらぬとか……まことに可哀相とも何とも申様の無い哀れな親娘で御座いましたが」

「……まあ……」と博士夫人がタメ息をして眼をしばたたいた。

「ふうむ。してみると誰かこの女にイタズラをした村の青年が、その土蔵の戸前を開けてやったものかな」

「ヘエ。そうかも知れませぬが、跛の門八が戸締を忘れたんかも知れませぬ。だいぶ耄碌しておりましたで……それで娘に逃げられたのを苦に病んで、行末の楽しみが無いようになりましたで、首を吊ったのではないかと皆申しておりましたが」

「うむ。そうかも知れんのう。つまりこの娘を逃がいた奴が、門八爺を殺いたようなもんじゃ」

「ヘエ。まあ云うて見ればそげな事で……」

「しかし、それから最早、かれこれ一年近うなっとるが、どこに隠れていたものかなあこの女は……」

「それがヘエ。やっぱりどこか遠い処を、当てもなしに非人してまわりよりまする中に、誰やらわからん×××を宿して、久し振りに父親の門八爺が恋しうなりましたので、故郷へ帰って来ますと、あの裏山の土蔵は壊けてアトカタも御座いませんので、途方に暮れておりまするところへ、コチラ様の前を通りかかって、御厄介になりに来たのではないかと、こう思いますが……」