Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいにこんにゃくぼん

第二菎蒻本

泉 鏡花

Leggi 第二菎蒻本 (だいにこんにゃくぼん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.739 caratteri · 32 schermate

Aozora Bunko

」

三

「第一、それが目に着いたんだ、夜だし、……雪が白いから。」

俊吉は、外套も無しに、番傘で、帰途を急ぐ中に、雪で足許も辿々しいに附けても、心も空も真白に跣足というのが身に染みる。

――しかし可訝しい、いや可訝しくはない、けれども妙だ、――あの時、そうだ、久しぶりに逢って、その逢ったのが、その晩ぎり……またわかれになった。――しかもあの時、思いがけない、うっかりした仕損いで、あの、お染の、あの体に、胸から膝へ血を浴びせるようなことをした。――

せば、我が袖も、他の垣根も雪である。

――去年の夏、たしか八月の末と思う、――

その事のあった時、お染は白地明石に藍で子持縞の羅を着ていたから、場所と云い、境遇も、年増の身で、小さな芸妓屋に丸抱えという、可哀な流にしがらみを掛けた袖も、花に、もみじに、霜にさえその時々の色を染める。九月と云えば、暗いのも、明いのも、そこいら、……御神燈並に、絽なり、お召なり単衣に衣更える筈。……しょぼしょぼ雨で涼しかったが葉月の声を聞く前だった。それに、浅草へ出勤て、お染はまだ間もなかった頃で、どこにも馴染は無いらしく、連立って行く先を、内証で、抱主の蔦家の女房とひそひそと囁いて、その指図に任かせた始末。