Classici giapponesi con furigana
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
Leggi 糞尿譚 (ふんにょうたん) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.974 caratteri · 99 schermate
軽蔑したい気が起りますよ、便所の中にいろんなものが落ちているのが面白いですよ、女のある家に赤い紙が落ちていたり、赤く染っていたりするのは当然のことですが、よく便所の中にサックが棄ててあるところがあります、料理屋や遊廓なんぞはあり勝なことですが、普通の家にあるのは、産児制限をやって居る証拠ですな、いろんな手紙だとか、へんな妙なものが棄ててあるのですが、便所の中へ棄ててさえおけば、誰も知らないと思っているのが面白いです、また汲取りに行くと、丁度、誰かが用便中で、空気抜きに下の方に硝子戸があったりするようなところで、戸があいて居って白い女の足が見えたり、と、酔いの廻った彦太郎がべらべら喋舌りつづけるのを、阿部がとって、わあ、これは聞き捨てならぬぞ、痴漢小森彦太郎便所を覗くの図か、君はそいつを見ようと思ってこの商売をして居るんだろう、と云えば、気味が悪いわね、と女もほんとうに気味の悪そうな顔をした。辷り出したように止度のなくなった彦太郎は、なおもはずんだような口調で、この間こんなことがありました、去年のことです、まあ聞いて下さい、別に特別に覗くわけではないのですが、偶然そういう場合に出合って眼に入るわけです、その時は夕暮れ近くなので薄暗かったのですが、しゃあという音がし、じゃぼじゃぼとこぼれる音がどうも小便の音