Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

こうばいつきげ

紅梅月毛

山本 周五郎

Leggi 紅梅月毛 (こうばいつきげ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.869 caratteri · 32 schermate

Aozora Bunko

「……乗るものだな」そういう言葉が聞えたので、忠勝がそっとふり返ってみると、家康が頷き頷き笑っていた。やがて技の書上げが披露された、具足を着けた藁人形では半之丞ひとりがまさしく急所を突止めた、弓射では日根野外記が正中、銃射はこれまた半之丞だけが鉄張りの盾を射抜いていた。つまり技では深谷半之丞が筆頭だったのである。……湧きあがる喝采をあびながら五人の騎者は正面桟敷へ召され、将軍秀忠からひきでものを賜わった。それが済んだあとで、家康が半之丞をそば近く呼び寄せた。「そのほうだいぶ老耄の馬に乗ったようだが、本多家にはあのような馬しか飼っておらぬのか」「恐れながら御側まで申上げます」「ゆるす、即答でよいぞ」「本多家には名馬逸物の数が少なくございません、あのような老馬を持っておるのはわたくし一人でございます」「それでは今日の催しになぜ逸物に乗らなかった」柔和な眼がそのとき鋭く半之丞の面をみつめた、「このような場合には、その家ずい一の馬を出すのが普通ではないか、ことさら老耄の馬を選んだには仔細があろう、申せ」半之丞は平伏したまま黙っていた。忠勝はかれの無口を知っている、ここで日頃の癖を出されてはならぬと思ったので「半之丞、お答え申上げぬか」