Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうぎょく

紅玉

泉 鏡花

Leggi 紅玉 (こうぎょく) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.518 caratteri · 23 schermate

Aozora Bunko

俺たちが構う事は少しもない。

三の烏 成程な、罪も報も人間同士が背負いっこ、被りっこをするわけだ。一体、このたびの事の発源は、そこな、お一どのが悪戯からはじまった次第だが、さて、こうなれば高い処で見物で事が済む。嘴を引傾げて、ことんことんと案じてみれば、われらは、これ、余り性の善い夥間でないな。

一の烏 いや、悪い事は少しもない。人間から言わせれば、善いとも悪いとも言おうがままだ。俺はただ屋の棟で、例の夕飯を稼いでいたのだ。処で艶麗な、奥方とか、それ、人間界で言うものが、虹の目だ、虹の目だ、と云うものを(嘴を指す)この黒い、鼻の先へひけらかした。この節、肉どころか、血どころか、贅沢な目玉などはついに賞翫した験がない。鳳凰の髄、麒麟の鰓さえ、世にも稀な珍味と聞く。虹の目玉だ、やあ、八千年生延びろ、と逆落しの廂のはずれ、鵯越を遣ったがよ、生命がけの仕事と思え。鳶なら油揚も攫おうが、人間の手に持ったままを引手繰る段は、お互に得手でない。首尾よく、かちりと銜えてな、スポンと中庭を抜けたは可かったが、虹の目玉と云う件の代ものはどうだ、歯も立たぬ。や、堅いの候の。