Classici giapponesi con furigana
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こうようさんじんといちようじょし
紅葉山人と一葉女史
宮本 百合子
Leggi 紅葉山人と一葉女史 (こうようさんじんといちようじょし) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2362 caratteri · 5 schermate
と云うものに対しての恐怖、先生が病気の弟子を思う心、
あれは立派な心理描写である。
あれだけ鋭い神経を持って居られたのだから、勿論、恋愛を骨子として書かれたものでも、凄いするどいものがある。
隣の女の後ろの方を読んだものが、ゾーッとするのもそれである。
尺八上手の男が小夜に釣られて行ったあげく、女の情夫の死骸――しかも現在自分に呼び出しをかけた女の手にかかって死んだ男の死骸をかたづけさせられ様とは、そこまで行かなければ誰も思うものではない。
只景気のいい人の顎をとかせる前題で、最も印象を深く与えるべき最後に至って、読むものの気持に、白刃の峰打ちを喰った様な感じを与えるのは、山人の感情の現れであり技巧である。
紅葉山人と一葉女史を日露戦争後まで活かして置いたらとつくづく思う。
両氏の才筆に、深刻な思想が加わらなかったのがいかにも物足りぬ、残念な事に感じられるのである。