Classici giapponesi con furigana
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びじんたかじょう
美人鷹匠
大倉 燁子
Leggi 美人鷹匠 (びじんたかじょう) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.870 caratteri · 26 schermate
その男の足許には風呂敷に包んだ鳥籠があった、その中には鳩や雀がぎっしりと目白押しに並んでいる。
見物の中から声がした。
「雀! さア、十銭――」
カチリ! 白銅が小石に当った。男は早速風呂敷の隅をめくって、一羽の雀を掴み出した。美人鷹匠は十銭投げた子供の方へ近寄って、心さな手に革の手袋をはめてやり、自分の左手に止っている蒼鷹を子供に移した。
「坊ちゃん、あの小父さんが雀を飛ばしたら、勢よく、パッと鷹をお放しなさい。鷹狩の気分を出して――。よござんすか」
子供は恥しそうに顔を真赤にして照れていたが、見ている連中はみんな羨しそうだ。
男はかけ声をしながら、晴れ渡った青空へ向けて、勢よく雀を放った。同時に鷹も子供の手を離れた。
見物はアレアレと騒いでている間に、鷹は心得たもので、悠々と雀を追って地上に舞い戻り爪で押えた、よく馴らされているので、雀に疵を負わせるようなへまはやらなかった。
美人鷹匠は走りよって、鷹から雀を引放し、子供の手にそれを持たせた。
「さあ、お土産です。坊ちゃんがお捕りになった小雀、鷹狩の獲物ですよ」
子供は雀を持って意気揚々と帰って行った。