Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ろうじゅんさ
老巡査
夢野 久作
Leggi 老巡査 (ろうじゅんさ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8237 caratteri · 17 schermate
鬚男は腹からのルンペンらしく、彼等特有の突ッケンドンな早口で、彼等特有の階級を無視したルンペン語を使った。巡査時代に乞食を取調べた経験を持っている睦田老人でなかったら、到底聞き分けることが不可能であったろう。睦田老人は何となく胸の躍るのを禁ずる事が出来なかった。
「フーム。君たちの仲間で、わざわざ別荘地へ金口を拾いに行く者があるかね」
「居ッコタ居ッケンド、そんな奴等、テエゲ荒稼ぎダア。コットラ温柔しいもんだ……ヘヘヘ……」
鬚男は黄色い健康な歯を剥出しながら、工場の上の青空を凝視した。
睦田老人は強いてニコニコ顔を作ろうと努力したが出来なかった。顔面の筋肉が剛わばってしまって、変な泣き顔みたようなものになってしまったことを意識した。
「フーン。荒稼ぎというと泥棒でもやるのかね」
「何だってすらア。本職に雇われて見張りでもすれあ十日ぐれ極楽ダア。トッ捕まってもブタ箱だカンナ」
「ウーム。中には本職に出世する者も居るだろうな」
「たまにゃ居るさ。去年まで一緒に稼いだタンシューなんざ、品川の女郎引かして、神戸へ飛んだっチ位だ」
「……ナニ……何という……神戸へ……」