Classici giapponesi con furigana
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ろうじゅんさ
老巡査
夢野 久作
Leggi 老巡査 (ろうじゅんさ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8237 caratteri · 17 schermate
睦田老人の声が突然にシャガレたので、三人のルンペンたちが妙な顔をして振向いた。睦田老人は慌てて顔を撫でまわしたが、その時に自分の額がジットリと汗ばんでいるのに気が付いた。彼はわざとらしい咳払いを一つした。
「フムー。エライ出世をしたもんだな」
「ウン。野郎……元ッカラ本職だったかも知んねッテ皆、左様云ってッケンド……いつも仕事をブッタクリやがった癖に挨拶もしねえで消えちまった罰当りだあ。今にキット捕まるにきまってら」
「フーン。ヒドイ奴だな、タンシューッて奴は……」
「丹六って奴でさ。捕まったら警察で半殺しにされるんでしょう……ネエ旦那……」
「……そ……そうとも限らないが、人を殺したら死刑になるだろう」
「ブルブル。真平だ。危ねえ思いするより、この方が楽だあネエ旦那ア……」
「そうともそうとも。しかし……その男……丹六とかいう男は人を殺したのかね」
「……………」
鬚男は返事をしなかった。ビックリしたように眼をマン円く見開いて睦田老人の顔を見たが、忽ち首をキュッと縮めて、眼をシッカリと閉じて、長い舌を、ペロリと鬚の間から出した。……と思うと一瞬間にモトの表情に帰って眼を剥き出しながら、