Classici giapponesi con furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Leggi 胎内 (たいない) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 68.766 caratteri · 136 schermate
それから落ちているシガレットを拾いとる。が、吸おうとはしないで、指にはさんだまま、その手の別の指でヒタイをかく。……かいている間に、この男のそれまでの寝ぼけたようなところが、すこしずつはがれて行く。……花岡と村子は、相手がなにか異様なことでもはじめそうに予期して、それに対して身がまえしていたのが、佐山のようすがあたりまえ過ぎるので、ホッとして身がまえを捨てるが、同時に、今度は逆に、そのあたりまえ過ぎる佐山にビックリしている……)
佐山 ……(二人の方を見て、弱々しく微笑して、かすれた声で)こう見えても徐州一番乗りの本職だぞ。ホントからいやあ、今ごろ、こんな内地の山ん中で、穴っぽりなんぞしてる俺じゃないんだ。てめえら、ナメやがると承知しねえ。……口ぐせでね。わめきながら、シャベルでなぐりつけるんですよ。古い兵長で、三度目の召集だって……なぐりはじめると、シャベルの柄が折れるまでやるんです。蹴りたおされて踏んづけられて……すると、口からも鼻からも血が出るんです。二日に一度ずつぐらい、やられた。……(いいながら、シガレットを握ってない左の手のひらで、口と鼻を横なでにこすって、その鼻しるとヨダレのついた手を見る。