Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だっせんむすこ

脱線息子

佐々木 邦

Leggi 脱線息子 (だっせんむすこ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.293 caratteri · 221 schermate

Aozora Bunko

「変なことを言うなよ」

「実際の話、不眠症は君も経験があるじゃないか?」

「知らん」

「ガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーのこそ真物だろう。主人だから仮病を使う必要がない」

「もうよしてくれ。弱味につけ込んでグイ/\やりやがる」

「ガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーの気象じゃ少しぐらい悪くたって転地なんかしない。能く/\だよ」

「僕も然う思った。先刻『お前がしっかりしてくれゝば俺は寝られる』と言ったろう? あの時僕はガクリと来た、手足の関節が利かなくなったような心持がした」

と新太郎君には父親の病気が何よりの強意見だった。

「実際、君、親孝行をし給え」

「今度こそは身に沁みた」

「親孝行さえすれば秀子さんが貰えるんだから励みがあらあ」

「何うも言うことが一々厭味だね」

「冗談は兎に角、ガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーの転地には病気保養以外にもう一つ目的がある」

「何だい?」

「独り息子に嫁を貰うんだから、大事を取って、それとなく秀子さんを吟味する積りだろうと思う」

「成程、然うかも知れないね」

「親は有難いものさ」

「しかしガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーの人物試験じゃ秀子さんは落第する」