Classici giapponesi con furigana
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ほどう
舗道
宮本 百合子
Leggi 舗道 (ほどう) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.745 caratteri · 70 schermate
と云った。
「さ、書くんだ。正直に書くんだぞ」
ミサ子は口惜しさから人さし指の爪が白くなる程力を入れて鉛筆を握り、紙一杯に大きい字で××○○会社△△部大井田ミサ子と書いた。
ミサ子がこっちを向いて書いてる間、縞ネクタイは足を開いて立ちぼんやり玄関前の舗道を眺めていた。
書き終ったと分ると、
「どれ、こっちへよこした!」
と、皮の厚い手をのばした。横面に平手うちをくらわせるような気持でミサ子はさっと紙をつきつけた。
縞ネクタイは、読み下すなり、あわてて片方の手をポケットから引き出した。
「なんだ!」
守衛と小柄なミサ子とを急しく見くらべた。
「うちのもんじゃないじゃないか」
肌理のあらい縞ネクタイの顔が何とも云えず赤くなり、彼は紙をもったまんま二三歩その辺を動いた。
「どうして応接間へ御案内しなかったんだ!」
順子が、やっと今になって涎のたまったような声で云った。
「――私のところへ面会にいらしたんです」
「いや、実にどうも! あなたも一言おっしゃって下さればよかったんだが……どうも失礼しました」
守衛に、
「御案内して!」
と云った。
「いいんです」
そこに立ったまま、ミサ子は言葉短く順子に、