Classici giapponesi con furigana
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まいひめ
舞姫
Leggi 舞姫 (まいひめ) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.190 caratteri · 33 schermate
伯の汝を見まほしとのたもうに疾く来よ。汝が名誉を恢復するもこの時にあるべきぞ。心のみ急がれて用事をのみいいやるとなり。読みおわりて茫然たる面もちを見て、エリスいう。「故郷よりの文なりや。悪しき便りにてはよも」彼は例の新聞社の報酬に関する書状と思いしならん。「否、心になかけそ。おん身も名を知る相沢が、大臣とともにここに来てわれを呼ぶなり。急ぐといえば今よりこそ」
かわゆき独り子を出だしやる母もかくは心を用いじ。大臣にまみえもやせんと思えばならん、エリスは病をつとめて起ち、上襦袢もきわめて白きを撰び、丁寧にしまいおきし「ゲエロック」という二列ぼたんの服を出して着せ、襟飾りさえ余がために手ずから結びつ。
「これにて見苦しとは誰れもえ言わじ。わが鏡に向きて見たまえ。なにゆえにかく不興なる面もちを見せたもうか。われも諸共に行かまほしきを」少し容をあらためて。「否、かく衣をあらためたもうを見れば、なんとなくわが豊太郎の君とは見えず」また少し考えて。「よしや富貴になりたもう日はありとも、われをば見棄てたまわじ。わが病は母の宣うごとくならずとも」
「なに、富貴」余は微笑しつ。