Classici giapponesi con furigana
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まいひめ
舞姫
Leggi 舞姫 (まいひめ) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.190 caratteri · 33 schermate
わが東に往かん日には、ステッチンわたりの農家に、遠き縁者あるに、身を寄せんとぞいうなる。書きおくりたまいしごとく、大臣の君に重く用いられたまわば、わが路用の金はともかくもなりなん。いまはひたすら君がベルリンにかえりたまわん日を待つのみ。
ああ、余はこの書を見て始めてわが地位を明視し得たり。恥ずかしきはわが鈍き心なり。余はわが身一つの進退につきても、またわが身にかかわらぬ他人のことにつきても、決断ありと自ら心に誇りしが、この決断は順境にのみありて、逆境にはあらず。われと人との関係を照らさんとするときは、頼みし胸中の鏡は曇りたり。
大臣はすでにわれに厚し。されどわが近眼はただおのれが尽したる職分をのみ見き。余はこれに未来の望みを繋ぐことには、神も知るらん、絶えて想いいたらざりき。されど今ここに心づきて、わが心はなお冷然たりしか。先に友の勧めしときは、大臣の信用は屋上の禽のごとくなりしが、今はややこれを得たるかと思わるるに、相沢がこの頃の言葉の端に、本国に帰りてのちもともにかくてあらば云々といいしは、大臣のかく宣いしを、友ながらも公事なれば明らかには告げざりしか。