Classici giapponesi con furigana
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はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Leggi 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.800 caratteri · 67 schermate
――床しい荷をになった下郎じゃ。そもどのような風雅の主じを持っているのか? と、何ごころなく眺めやった露月の瞳に、はじめて例の若衆ぶりが、突如として花のように映じたのであります。
嫋々として女の如く、少し抜いた雪のえり足、濡羽いろの黒髪つやつやしく、物ごし柔しくしずしずと練ってゆく蓮歩!
かのすがたを一瞥した時、露月はまるで物に打たれたもののように、ハッとして歩みを止めてしまいました。
――なぜと言えば、この人の後すがたなら、肩つきなら、歩みぶりなら、あの亡き文吾に、そっくりそのままのすがたではありませんか!
――心の迷いか?
露月は編笠に手をかけたまま、我れを忘れてうっとりしておりました。
が、よく見ればよく見るほど、わが亡き人と瓜二つのすがたなのに、露月は今は我れにもあらず、只ひと目、あでなる君のかんばせを見まほしいものよと、思い切ってあとをつけはじめたのであります。
池北のなざさを東へと、何も知らずに、気も軽く、歩みも軽く急ぐ若衆は、やがて山内へはいって行こうとします。
後を慕って此処まで来た露月、一度はまともに逢って言葉がかわしたさに、もう世の常の作法も忘れ、思わず声をかけてしまいました。