Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はですがたまんねんわかしゅ

艶容万年若衆

三上 於菟吉

Leggi 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.800 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

したが、その同じ日の夜半でございます。ひる間眺めた乙女の姿が眼にちらつき、思い乱れて寝られぬままただひとり家を出で、思わず知らずぼんやりと最前詣でた明神の境内の方へとまいりますと、坂の半ばでふと行きずりに出逢いました女があります。一人の小者に提灯持たせ、小走りに走ってくる姿が、どうやら誰れかに似たようなとよく見ますれば、あのお春――思わず私は「ああ、お春どの」と口走りますると、娘も私をふり仰いで「あなた様は暮れぬ前、明神の舞台を御見物の若衆さまではござりませぬか」と顔をあかめて申します。私は思いもかけず覚えていてくれたのが嬉しいやら、恥しいやら……到頭その夜かりそめの夢の契を結びました……」

と長物語を途切らせた呉羽之介が恥しげにうつむくのを、片里はにこやかに打眺めて、

「それはそれはお浦山吹――そなた程のよい若衆が貧しい歌舞伎女を恋の相手とは、なにやら物足らぬ心地もするが、またそなた程のよい若衆が、そう恋い焦れる位なら、定めて此上ない美女であろう」

「ただ美しいばかりではございませぬ。私は此れまでに、あのようによく歌い、よく弾きよく舞う唄女を、まだ目にしたことがございませぬ。