Classici giapponesi con furigana
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はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Leggi 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.800 caratteri · 67 schermate
が、いぶかしそうな相手のまなざしに、編笠をぬいで腰をかがめ、
「ぶしつけの段はお許しが願い度う厶る。拙者は間近かなあたりに住居いたし、いささか丹青の通にあそぶ、露月と申すものでござるが、お供の衆にお持たせなされた、白つつじの美くしさに、もしや一枝お恵みがうけられる事もやと、ついわれ知らずお呼び止め申した次第で御座る」
「それはそれは」
と、少人も露月をつくづく眺めて、
「不思議の折を得て、はじめて御意を得まする。御高名はとうに承っておりました。私ことは湯島の台にいささか学者の名のありました鳥谷正一が一子呉羽之介、只今父を失いまして、師とたのむ等覚院の老師にまで、御機嫌伺いの途中でございます。家を出がけに、眺めた庭のつつじ、一人ながめにはいとおしく、一枝切らせて師の君にお目にかけようと存じます折柄、はからず先生の御所望をうけ、いかばかりか嬉しゅうございます。之れ、次平、枝ぶりよきをえらんで差し上げなさい」
若衆鳥谷呉羽之介は、わるびれもせず名乗りをすまして、さて、若党にかつがせた枝どもの中から、雪白に咲きみだれた一枝をえらみ出し、みずから露月に薦めるのでありました。