Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
その二人が、狐と狸のように見えた。そのとき、(なあんじゃ、そうじゃったのか)と、投げだされた気持になり、はじめて感じた嫉妬の思いに、村をすてる決心が定まったのであった。
時次郎は、仰天した顔つきになって、
「とんでもなあ。キヌ坊と、おれと、なんのことがあろうか。そりゃ、友達じゃけえ、話をしたことはある。水車小屋のところで出逢うて、専売局の「鬼」が、狐にだまされた話して、笑うたこともある。じゃけど、友達なら、そがあなことは当りまえじゃなあか。マン坊、お前、おれを嫌うて、難癖でもつけよるのとちがうか。おれは、真剣じゃぞ。キヌ坊は、もう二年も前に、高門の武十旦那の三男坊に貰われて嫁った。おれは、女子のことは、マン坊のほかに考えたことはなあ。郵便局もなにも、放からかして、村を出たんじゃ。おれと夫婦になってくれんさい」
「時やん、あんた、あたしが、もう人の嫁女になっとることが、判りんさらんとな?」
「門司の林助兄さんを尋ねて行って、あんたの行先を聞いたんじゃよ。そんとき、玉井金五郎とかいう変な男に誘われて、下関の彦島に渡ったと教えられた。その玉井の嫁女になったとは、聞かなんだよ」