Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
「今、この急場を救うてくれる者は、お前を置いてない。勝戦のおかげで、港も仕事の増える目安がついて、これから忙しゅうなるんじゃが、そこに、また、別の心配がある。吉田磯吉の勢力をバックにして、友田喜造一派は、いよいよ、これから暴れる算段をしとる。この前のパナマ丸では失敗し居ったが、この先、どんな手段で来るかも知れん。ロシヤじゃないが、港に、血の雨が降りそうにある。そうなったとき、聯合組は、今の陣容では、太刀打ち出来ん。それで、重役会議の結果、大改革をやることになったんじゃ。その席で、まっ先に、槍玉にあがったのが、永田組じゃよ。いや、永田杢次じゃ」
金五郎は、うつむいたまま、下唇を軽く噛んで、当惑しきっていた。
大庭春吉の声は、さらに、熱にあふれる。
「永田杢次を処分しなくてはならんということは、今に、はじまったことじゃない。堪忍袋の緒が切れた、というところじゃ。聯合組全体の統制上、なんとも仕方がない。玉井、もう、永田組の札を番下げにすることは、定まってしもうたことなんじゃよ」
大庭夫人が、茶道具を盆にのせて、入って来た。長火鉢に坐って、銅壺から、熱い茶を入れた。