Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate

Aozora Bunko

花田の声援が出ると、友田は、それ以上は、止めろとはいわず、いよいよ苦りきった不愉快そうな様子で、かたわらの染奴に、しきりと、酌をさせて、がぶ飲みした。

「……思えば思えば、この園が、去年の秋のわずらいに、いっそ死んでしもうたら、こうした難儀もあるまいもの」

そこで、金五郎が、ひとしきり泣いて、打ちどめにすると、どっと、拍手と笑い声とが起った。胡蝶屋豆八が、拍子木を打って、幕がしまる。

染奴が、友田へ盃をさしながら、妖しい微笑を浮ふべて、

「旦那、あなた、玉井さんとお京さんとのこと、御存知ですの?」

「どんなことをじゃ?」

「二人が、ええ仲ってこと」

「そんなことが、あるもんかい」

「お京姉さんに、だいぶ、御執心のようでしたけど、さあ、……ねえ……?」

友田喜造は、いくつかの傷痕の浮かび出た、どす黒いくすんだ顔に、鳶のような鋭い瞳をぎらつかせていたが、肩衣を脱いで、また、座敷にかえって来た金五郎を見ると、待っていたように、右手をあげて、呼んだ。

「おうい、玉井君、ここに、おいで。ちょっと話がある」

金五郎が前に来ると、友田は、無理に笑顔を作って、盃をさした。金五郎は、おとなしく、これを受けて、