Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
と、口癖にいい、自分がオヤジと呼ばれる身分になっていても、金五郎を、昔どおり、「オヤジ」と呼んでいた。
城三次は、赤い顔をしている。
「わたしは、大庭の親方のところへ行ったんじゃが、……三次さんは?」
「宇部の炭坑に行った帰りです。……ああ、大庭へ行きなさったといやあ、若オヤジのおめでたでしょう?」
「もう、知っとるの?」
「誰でも知っちょりますよ。大庭の大親分がいいふらすもんじゃけ、有名ですばい」
「あんまり、騒がれると困るんじゃけど……」
「なあに、若松中、でんぐりがやるように、お祝いをやりまっしょうや。わたしも、今から、張りきっちょるですよ。昔の玉井組の子分連中は、今じゃ、ちょいとした顔役になっちょる者が多いけ、このうち、集まって、もうお祝い物の相談もすんじょるですたい。それは、いわれん。びっくりさせてやろう、ちゅうて……」
「ほんとに、大仰にならん方がええのよ」
「一世一代、なんの遠慮があるもんですかい。やってやって、やりまくりまっしょう」
すこし酔っている三次が、不遠慮な高声で話しかけるので、マンは、閉口した。
船が狭いので、乗客もみんな聞いている。