Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
「そうかあ?……」
まだ、半信半疑ながら、栗田銀五は、幾分、豆八のいうことを納得したらしい。直情径行、怒ると、「喧嘩の鬼」といわれている栗田も、案外に、人を信じやすい、好人物のところがあるようだった。粗暴で、一本気であると同時に、純情なところもあって、彼のためには、よろこんで生命を棄てる子分も何人かある、と噂されていた。
豆八が、ほっとした気持でいると、今度は、
「女」
と、鋭鋒が、光三に向いて来た。
「なによ、えらそうに、……」
「お前、「竹の家」の光三じゃったな」
「そうよ。それがどうしたの?」
「ええとこで逢うた。実は、友田親分の使いで、お前とこに行く途中じゃったんじゃ。先刻、おれが、今度の浪花節名人大会の用件で、親方のところに相談に行ったら――劇場に行くなら「竹の家」に寄ってくれ、と頼まれた。お前に逢うたら、もう行かんでええ。辻木の親父にな、こう伝えてくれ――友田の親分が、要之助君の結婚問題と、選挙のことで、どうしても打ち合わせとかにゃならんことがあるけ、晩に、家まで出かけて来てくれ。……って。……ええな? 忘れんなよ。……それから、豆八、島崎親分にいうちょけ――この若松ちゅう街が、どげな街か、知っちょるか。