Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate

Aozora Bunko

七番目は死産であった。

長女文子は、鉄道に出ている前田正彦に嫁がせた。

次男政雄は、熊本五高を出て、東大法科、在学中。春休みには帰省していたが、上京して行った。

三女秀子は、女学校を卒業後、家事の手伝いをしている。

その下の繁子と里美とが、女学校、千博が小学校五年、この三人のために、マンは弁当をこしらえるのだが、今朝は、千博が熱を出して寝ているので、二人の娘の分だけでよかった。

「お母さん、千博ちゃんはどんな?」

繁子も、里美も、食事をしながら、心配顔である。

「心配なこたない。ババンがついとるけ、安心して、学校に行きなさい」

ヨネが、答えた。

「行って参りまあす」

姉妹が揃って行ってから、家の者の食事になる。

健啖で、味噌汁好きの金五郎は、毎朝、四杯は平らげるのが常だった。

「馬鹿の三杯汁――ちゅうけ、四杯、吸うんじゃ」

そういって、笑う。

食卓を囲んで、金五郎、マン、勝則、秀子、ババン、女中の六人。ババンが、千博のために、お粥を炊き、好きな卵焼きを添えて、奥の部屋へ持って行く。

「勝則」

「はい」

「今夜、お前も出てくれな。聯合組で、三菱を招待することになっちょる。