Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
(友田喜造と、いよいよ、最後の対決をせねばならんときが来た)
そう、思う。もとより、覚悟していたところであった。しかし、そんなら、その「最後の対決」というのは、実際には、果して、どういうことなのか?――金五郎は、それを考えると、昏迷し、慄然とならざるを得ないのである。
去年、上京したとき、「筑紫館」で、井上安五郎に話したことがある。
「いよいよ、土壇場に来たのかも知れん。長い敵じゃったが、今度の問題では最後の対決になるかも知れんと思うとる。……わたしは、一度は死んだ男、……もう一ぺん、死んでみるのも面白い」
そういって、笑ったのであったが、今、現実に当面してみると、笑うどころではないのである。脚下に深淵が口をひらき、地獄をのぞいているような恐しさであった。
金五郎は、なおも、日記のページをめくった。丹念にメモする癖で、経過は明瞭である。けれどもどのページからも、解決の曙光は見られなかった。それどころか、ほとんど、毎日のページに、憤りや、歎きや、自嘲や、ときには、放棄的な、暗澹とした文句が書き列ねてある。
二月二十五日――聯合組小頭。集マラヌタメ、流会。